在学生・卒業生インタビュー

2022/01/05在学生

阪大工学部は大阪大学の看板学部!勉強熱心で優秀な学生が集まっています!

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「応用自然科学科」「応用理工学科」「電子情報工学科」「環境・エネルギー工学科」「地球総合工学科」の5つの学科からなる大阪大学工学部には、めっちゃ個性あふれる多彩な人材が集まっています。
大学での学びやこの学部を選んだ決め手、入学してよかったことなど、完山 俊友さんにお話を伺いました。

応用自然科学科
生命環境システム工学領域 渡邉研究室
4年 完山 俊友 さん

物理、化学、生物の幅広い知識を得ることで、自分の興味を絞り込める

「遺伝子の仕組みに神秘性を感じ、生物系を選びました」と完山さん

進学先となる大学の学部を考える中で、ものづくりや仕組みづくりを通して社会を豊かにできるところといえば、やっぱり工学部かなと考えていました。でも、具体的に何をしたいかと言われると、よくわからずにいて、そんな僕にぴったりだったのが応用自然科学科です。最初の1年間で物理、化学、生物の幅広い知識を得て自分の興味を絞り込み、2年生からそれぞれの専門に特化したコースに分かれるというところに惹かれました。
1年間の学びを通して、僕が一番興味を持ったのは分子生物学でした。遺伝子の発現には巧妙な仕組みがあって全てが上手くかみ合っています。いつどこでそのような仕組みを獲得したのか不思議で仕方ありませんでした。
ひとつの細胞が分かれてたくさんの細胞になり、それが異なる機能を持つ細胞へと分化する。同じDNAなのに、目や皮膚や髪の毛ができる、そんな自分の身体の中で起きていることがとても神秘的だなと感じ、もっと深く研究したいと思って生物系を選びました。

オンライン授業にもメリットはあるけど、やっぱり先生や友達に会えないのは寂しい

コロナ禍でラボツアーがなくなったので、研究室選びに苦労したと語る完山さん

3年生の頃はコロナ禍の影響を受けて、授業はすべてオンラインに切り替わりました。京都からの通学時間が0分(ふん)になり、起きてすぐに授業を受けられるというメリットはありましたけど、やっぱり先生や友達に会えないのは寂しかったです。
毎年、研究室選びの際に実施されるラボツアーがなくなったので、各研究室の雰囲気やどんな先生なのかがわからず困りました。研究室のWebサイトを見たり、所属していた剣道部の先輩に話を聞いたりしながら情報を集め、最終的に選んだのは、ミジンコを使って「生命システム」と「環境」との関わりを研究している渡邉研究室(以下、渡邉研)でした。

研究室の居心地は最高!ミジンコが出す化学物質を研究中!

実験に使うミジンコを数える完山さん。目視で1,000匹数えます。

研究室に配属されるとすぐ、基本的な実験方法を教えてもらうラボトレーニングが始まりました。また、実験に使うミジンコのお世話係は週ごとにランダムにメンバーが組まれるので、先輩方とはすぐに仲良くなれました。
ミジンコは基本メスしかいませんが、オスになるにはいくつかの条件が必要となります。例えば、ミジンコが密集し餌が少ない状況ではオスが生まれます。飢餓的状況でミジンコ同士が化学物質を出してコミュニケーションを取ることでオスが生まれると考えられているので、その化学物質を特定する研究をしています。まだまだ始めたばかりでわからないことが多いですが、ミジンコは甲殻類、エビの仲間なので、オス化の物質を特定できれば、将来的にはエビの養殖などに応用できるのかな?と思っています。
研究室にはだいたい朝から行っています。自分の研究を進める中で、実験ノートを読みかえしたり、先輩や先生にアドバイスをもらったりしています。渡邉先生からは、「やることがない時は早めに帰っていいよ!」と言っていただいていますが、自由な研究室で居心地は最高です!渡邉先生や先輩とも話をしたくて、ついつい研究室に入り浸ってしまいます(笑)。

部活を通じて他学部の友人や縦のつながりもできます

大阪大学、京都大学、神戸大学で行う定期戦「三大戦」で阪大が優勝した時の写真(前列左から2番目が完山さん)

部活は剣道部に所属していました。剣道の良いところは、堂々と先輩の頭を叩けるところ?(笑)、いや、それは冗談です。上下関係は厳しいし、試合に勝った瞬間にガッツポーズなどをするのは禁じられている競技ですが、日本の武の精神を学べるところが好きでした。他学部の友人や、縦のつながりができるというメリットもあります。実際、部活で知り合った文系学部の友人に触発され、3年生の頃には一度、就職活動をしてみて、経験値をアップすることもできました。
他に塾の講師のアルバイトもしています。小学生から高校生まで幅広く教えていますが、どうやったら意欲的に塾に来てくれるか、いつも考えています。楽しい授業を提供できたら生徒も宿題をちゃんとやってくれるので、第一に楽しませることを念頭に授業をしています。勉強と部活、アルバイトの両立は大変なこともありますが、充実した大学生活を送れているなと感じています。

大阪湾に潜らなくても大丈夫!真面目に勉強していれば単位は取れます

「自分の未来に迷っている受験生には応用自然科学科をおすすすめします」と完山さん

阪大工学部は大阪大学の看板学部ということもあり、様々な考えを持った優秀な学生がたくさん集まっています。勉強熱心な人も多く、学べる環境はめっちゃ整っています。僕のように自分の未来に迷っている工学部志望の受験生には、応用自然科学科をおすすめします。慌てて自分の進む道を決めなくて良いので、時間の猶予を作れます。阪大工学部には、様々な専門的な学びがあるので、興味のあるものは必ず見つかると思います。
僕が受験生の時には「京大は単位が空から降ってきて、神大は単位が地面に落ちている。阪大は単位が大阪湾に沈んでいるので、自分で潜って取って来ないといけない」と聞かされ、ちょっとビビっていましたが、実際はそうでもないです(笑)。真面目に勉強すればちゃんと単位はとれますし、もし、そういう話を聞いて、今、不安に思っている受験生がいたら、大丈夫!安心してください!

※写真撮影にあたり、感染対策を行った上で、マスクを外して撮影しています。

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