在学生・卒業生インタビュー

2023/01/20在学生

先輩後輩関係なく協力し合える、刺激を与え合える、素晴らしい環境です

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「応用自然科学科」「応用理工学科」「電子情報工学科」「環境・エネルギー工学科」「地球総合工学科」の5つの学科からなる大阪大学工学部には、めっちゃ個性あふれる多彩な人材が集まっています。
大学での学びやこの学部を選んだ決め手、入学してよかったことなど、坂田 実穂さんにお話を伺いました。

環境・エネルギー工学科 環境工学科目
環境マネジメント学領域 東海研究室
4年 坂田 実穂さん

環境問題に貢献できる新しい技術やシステムづくりを学びたい

吹田キャンパス内にある犬飼池そばの竹林は坂田さんのお気に入りの場所。研究の合間によく散歩しに来ます

地球温暖化や大気汚染など、世界中で起きている環境問題に関心があり、大学では環境問題の解決につながるような新しい技術やシステムづくりを学びたいと考えていました。阪大の環境・エネルギー工学科(以降、環エネ)を志望したのは、単に技術を学ぶだけでなく、環境・エネルギー問題の全体像を理解することができる学科かなと思ったからです。

1年生では、工学部での勉学に必要な基礎や環境・エネルギー問題とは何かを学び、2年生で環境・エネルギー工学の基礎知識を得て自分の興味がどこにあるのかを絞り込み、3年生から環境工学コースとエネルギー量子工学コースに分かれて深い専門性を習得します。

私は環境工学コースを履修し、日本や世界にはどういった政策があるか、環境リスクを低減するにはどうしたらよいか、経済学的な視点で見るとどういう方法が良いのかなど、環境問題を解決するための様々なアプローチについて学びを深めていきました。

オンラインよりも対面。やっぱり授業はリアルに生で聞いた方が楽しい!

「コロナ禍で友達や先生に会えない時期は辛かったです」と振り返る坂田さん

今はまた普通に大学に通えていますが、新型コロナウイルス感染症の影響で、2年生の春学期には授業が全てオンラインになりました。それまでは、授業でわからないところがあると、周りの友達に気軽に聞けていたのに、自分ひとりで調べないといけなくなり、友達や先生にも会えなくなって本当にさみしかったです。実験もオンラインだったので、自分で手を動かすことなく、画面越しに先生の実験風景を見てレポートを書かないといけないのは大変でした。

3年生になってからは、対面授業とオンライン授業を組み合わせたハイブリット型授業になり、対面かオンラインのどちらかを選べる授業もありましたが、やっぱり授業はリアルに生で聞いた方が楽しく、内容も頭に入りやすいので、私は断然、対面派でした。

身近な環境取り組みとして「阪大マイボトル推進プロジェクト」を立ち上げ

いちょう祭(大学祭)に参加した「阪大マイボトル推進プロジェクト」のメンバーと(右から2番目が坂田さん)

環エネの学生は、穏やかで優しい人が多いように思います。この学科を選ぶだけあって、みんな環境問題への意識が高く、環境ボランティアなどのサークルに入っている学生もたくさんいます。

私もそんな周りの学生に刺激を受け、身近な環境取り組みからはじめようと、同じ学科の友達と「阪大マイボトル推進プロジェクト」を立ち上げました。阪大のキャンパス内に給水機を設置して、マイボトルを普及しようという活動です。スタートからまだ1年余りですが、当初は7人だったメンバーも13名に増えました。いまはまだ工学部内での取り組みですが、ポスターやSNSで活動内容を発信し、キャンパス全体に広げていけたらと思っています。

他の学部や女子の友達が増えるのでサークルはおすすめ!

試合前に円陣を組むアルティメット部のメンバー(坂田さんは背番号32番)

サークルはアルティメット部に所属していました。フライングディスク(フリスビー)を使った7人制のチームスポーツで、ディスクを落とさないようパスをつないで、コート両端のエンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点となるスポーツです。ちょっとマニアックな競技ですが、みんな初心者からのスタートなので、参加しやすいかなと思って入りました。他の学部の友達ができると自分の視野が広がるし、貴重な女子の友達も増えるので、なにかしらサークルに入っておくのはおすすめです。

エコロジカルフットプリントを使って、現在の環境システムを見直す

普段はパソコンを使って研究を進めています

環エネでは4年生から研究室に配属となり、現在は東海研究室でエコロジカルフットプリントの研究をしています。エコロジカルフットプリントとは、人間が自然環境にどれだけ負荷を与えているのかを示すバロメーターです。「人口×1人当たりの消費×生産・廃棄効率」という計算式から、私たちが地球何個分の資源を消費しながら暮らしているかがわかります。温室効果ガスの排出や森林伐採などによる資源利用、過剰な魚の捕獲など、人間の活動が地球環境を踏みつけた足跡と比喩され、そう呼ばれています。

エコロジカルフットプリントは、経済的に発展している先進国の方が大きい傾向にあり、まずは自分たちが地球何個分の暮らしをしているのかを理解し、生活を見直す必要があります。全く新しい仕組みや制度を提案する前に、現在の環境システムを評価して見直し、よりよいものにしていこうという考え方に共感し、この研究室を選びました。

東海先生はとても優しい先生で、研究以外の話もしやすい雰囲気をつくってくださいます。研究室の学生数は留学生を入れると20人以上になりますが、みんな仲が良く、先輩後輩関係なく協力し合える、刺激を与え合える、素晴らしい環境です。大学で何かを思いっきり頑張りたい!と思っている高校生には、ぜひ阪大工学部を受験してほしいです。

※写真撮影にあたり、感染対策を行った上で、マスクを外して撮影しています。

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