在学生・卒業生インタビュー

2020/02/20在学生

やりたいことをかなえてくれる場所。

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「応用自然科学科」「応用理工学科」「電子情報工学科」「環境・エネルギー工学科」「地球総合工学科」の5つの学科からなる大阪大学工学部には、めっちゃ個性あふれる多彩な人材が集まっています。
大学での学びやこの学部を選んだ決め手、入学してよかったことなど、日比野 惇さんにお話を伺いました。

地球総合工学科卒
地球総合工学専攻 建築工学コース
建築地震地盤学領域(宮本研究室)
博士前期課程2年生 日比野 惇さん

大阪に来たくて、社寺建築を学びたくて、阪大工学部へ。

木を使ったぬくもりのある建築が好きで、寺社仏閣といった歴史的建造物に興味があったのと、某リフォーム番組やドラマなどテレビの影響もあって、社寺建築を学びたかったんです。でも、阪大工学部を志望した一番の理由は大阪に来たかった!というのがあります。まちやひとの雰囲気が好きだし、お笑いも大好き!そんな笑いのまち大阪で、お互いに高め合えるような仲間とレベルの高い環境で学びたいなって思いました。

学生の意欲を最優先に考えつないでくれる めっちゃ柔軟な先生がいる研究室

宮本研究室にて。研究室の仲間と研究に励む日比野さん。

ぼくの所属している研究室は、主に地震、地盤の研究をしてるんですが、どうしても社寺建築について学びたくて、研究室の宮本先生に相談してみたところ、同じ阪大出身で、歴史的建造物の研究をされている奈良女子大学の先生を紹介してもらいました。共同研究というかたちで、学部生のときは週に1回の頻度で奈良女子大学まで通っていましたが、いまはスカイプを活用するなどして一緒に学ばせてもらっています。

具体的な研究テーマとしては、社寺建築物の保存の観点から、耐震性を評価し、今後どういう補強を施していけばいいかといったことを調べています。社寺建築は現代建築の建築手法とは異なり、楔(くさび)を打ち込む量を音や感触で判断するといった、作り手である宮大工の感覚が大切にされています。また、木材は生き物なので同じ種類でも性質が異なり、湿度や温度によって微妙に変形もします。そういった材料の特性を理解し、経験から裏打ちされた技術と感覚を数値化して正確に評価するのはとても難しいのですが、古くからある建築手法でありながら、ほかの建築に比べてまだまだ未開拓な分野だからこそ研究しがいがあります。

阪大工学部の先生は、学生の「これがやりたい!」という意欲を受け止めて最優先に考えてくれます。もし、学内でかなえる場所がなくても、外につなげてくれたり、とても柔軟に対応していただいて、本当に感謝しています。

真面目は真面目! でも、めっちゃ明るく、めっちゃ楽しい阪大生。

サークル仲間と行ったヨーロッパ旅行

入学前は真面目な学生が多いんだろうなと思ってましたけど、実際入ってみると、やっぱり真面目!でも真面目な一面がありながらも明るく楽しい学生が多いという印象です。特に、ぼくの進んだ建築工学コースに関していえば、2〜3ヶ月かけてひとつの作品をつくりあげる設計の課題があるんですが、製図室で夜遅くまで仲間と意見を交わしながら作業するのが、しんどいながらもものすごく充実した毎日で楽しかったです。

サークルは草野球と体育館でいろんなスポーツをするサークルに所属してました。大学院に入ってからは、ほぼほぼ研究に時間を費やす日々ですが、グランドが近くにあるので、昼休みには野球をしてリフレッシュしたりしています。

大阪ってほんまええまちや〜。 ひとりで飲み歩くほどめっちゃ好きです!

満面の笑みでまちの魅力を語ってくれる日比野さん。大阪愛に溢れています。

学部3年生のときににお酒の美味しさに目覚め?以来、休みの日にはひとりで飲みに出かけることもあります。工学部のまわりは閑静な住宅街ですけど、大阪のミナミ(難波界隈)の下町な雰囲気が好きすぎて、串カツとか立ち飲み屋とか、ひとりでふらっと入っちゃいます。全然知らない人に声をかけてもらえたり、ひとの温もりを感じられるのが好きです。たまに父親が来るときも、ふたりで昼間っからはしご酒をして大阪を満喫(笑)。ほんまええまちやな〜って思います。

社会に出ても役立つスキルが身に付いた。 全力でサポートしてくれる先生に感謝!

「やりたいことは必ず見つかるので受験生には迷わず受験してほしい」と日比野さん。

もともと人前で話すのは得意な方ではなかったんですが、授業でもゼミでもプレゼンテーションの機会がめっちゃ多かったので、限られた時間で、自分の言いたいことをわかりやすく人に伝えるというスキルが身につき、物怖じしなくなりました。事前に準備する大切さも学べましたし、学会や就職活動のときにも、ものすごく役立ちました。ぼくにとっては一番いい経験でしたし、社会に出てからも絶対役に立つスキルだと思います。

就職は第一希望だった総合建設業の企業から内定をもらっていて、入社後は構造設計を担当する予定です。同じ大学の先輩が何人か入社されている企業なので安心感があったのと、研究室の先生がその企業のOBということもあり、事前に色々と話が聞けて大変参考になりました。
大学生活を送るなかで、正直、学習へのモチベーションが下がるときもありましたが、何が最後まで頑張れる原動力になったかといえば、やっぱり、「自分の好きなことをやれている」ということでした。入学してから、ちょっと違うなと思うことがあっても、学生の意欲を最優先に考えて、全力でサポートしてくれる心強い先生もいてくれます。阪大工学部に入って本当に良かったし、やりたいことは必ず見つかります!なので、受験生の皆さんには迷わず受験してほしいです。

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