在学生・卒業生インタビュー

2020/02/20在学生

諦めずに再挑戦して本当に良かった!

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「応用自然科学科」「応用理工学科」「電子情報工学科」「環境・エネルギー工学科」「地球総合工学科」の5つの学科からなる大阪大学工学部には、めっちゃ個性あふれる多彩な人材が集まっています。
大学での学びやこの学部を選んだ決め手、入学してよかったことなど、西尾直樹さんにお話を伺いました。

電子情報工学科 情報通信工学科目
情報システム工学コース 人間情報工学講座(前田研究室)
4年生 西尾 直樹さん

どうしても諦めきれず、阪大工学部を受験!

父がシステムエンジニアだったので、小さな頃からコンピューターが身近な存在だったこともありますが、ぼくが電子情報工学に興味をもったのは高校生のとき。天才ハッカーがハッキング能力を生かして悪に立ち向かうドラマを見て、純粋に、かっこいい!と思い、プログラミングに興味がわきました。

阪大工学部は自分にはちょっと手の届かない大学かなと思っていたので、目標にするにはちょうどいいかも!と選んだのですが、高校時代は部活動の吹奏楽に力を入れていたこともあって勉強のスタートが遅れ、受験1年目はうまくいかず失敗!ほかの大学には無事合格していたんですが、自分の中でどうしても諦めきれず、翌年もう一度受験し直しました。

あこがれの阪大工学部だったので、インターネットの合格発表で自分の番号を発見したときは、両親と抱き合い泣いて大喜びしました。
自宅は高槻市内なので、大学までは家からバイクで30分ほどかけて通っています。

めざせ!ドラえもん めっちゃ人間に近い人工知能をつくりたい!

AIを進化させることで、ひとの暮らしをもっとより良くしたいと西尾さん。

入学後、1年生では基礎科目を学び、2、3年生でプログラミング、データベース、信号解析などをより専門的に学んだことで、徐々にAI(人工知能)に興味が湧いてきました。そんなとき、教授の先生方と学生の交流会があり、思い切って先生方に「人工知能は人間を超えられますか?」という質問をしてみました。「それは無理だろう」とおっしゃる先生もおられましたが、前田先生は「きっと超えられる」とおっしゃったので、ぜひ、前田先生のもとで研究したい!と思いました。

人工知能といっても、お掃除ロボットのように、ある分野に特化した能力を発揮する「特化型人工知能」ではなく、ドラえもんのような、分野を問わず多様で複雑な問題を解決できる、より人間に近い「汎用型人工知能」の開発をめざして研究をしています。

AIが進化すると人間の仕事がなくなるというひともいますけど、危険な仕事や重労働などはAIが代わりに働いてくれた方がいいし、AIを進化させることで、人間の暮らしをもっとより良く変えることができればと思います。

日々いろんなことをめっちゃ吸収してます!

学部4年生で学会発表できるのはかなりレアケース。西尾さんの研究への熱意が伝わってきます。

これは僕が4年生のときに学会で発表した、脳の記憶モデルです。ヒトの記憶は大脳皮質に亘って分散され、記憶されていますが、その分散された記憶をどのように統合処理しているのかを研究しています。

3年生までは授業に出席さえしておけば大丈夫!な部分もありますが、4年生になると受動的なままではだめ!課題設定から、解決方法をみつけて結論を出すまで、自分が興味のあることを研究レベルにまでおとしこむ作業が必要。自分で時間の管理をしながら進めていくことが大切です。

前田研究室は、基本的には、来たいときに来て帰りたいときには帰っていいというスタイルですが、週に一度、研究の進捗状況を報告しないといけないので、なにも成果がないと、「この1週間、何をしてたんだ」ということになります。前田先生は学生との関わりをとても大切にされていて、本質をつく鋭いつっこみもしばしば。そんな先生の影響もあり、物事を深く考える習慣が身につきました。地頭が鍛えられているというか、日々いろんなことをめっちゃ吸収させてもらってます。

吹奏楽に塾講師。学び以外の学生生活もめっちゃ充実!

吹奏楽サークルの集合写真。

阪大工学部って、真面目に勉強ばかりしていると思われがちですが、実際はいろんなことにチャレンジしてる学生が多い。ぼくも吹奏楽のサークルと塾講師のアルバイトを週3日ずつしています。吹奏楽ではテナーサックスを吹いていて、年に2回の演奏会と、学外のイベントなどでも演奏しています。大学での学びを生かしてサークルのホームページもつくりました。エクセルソフトを使って、どの練習の組み合わせをしたら一番多くの人が参加できるかを決定するプログラムを組んで、部員のみんなに活用してもらったり、学び以外の学生生活もめっちゃ充実しています。

再挑戦して阪大工学部に入って良かった!

「受験生の皆さんにも失敗を恐れず積極的にチャレンジしてほしい」と西尾さん。

阪大には全国から学生が集まっているので、本当にいろんなひとがいます。色々なひととの関わりでは、楽しいことも辛いこともあったけど、そこから学ぶことが多く、
自分を大きく成長させてくれました。阪大工学部に入って、得られた経験はどれも貴重なもので、諦めずに再挑戦して本当によかった。受験生の皆さんにも失敗を恐れず積極的にチャレンジしてほしいです。

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