在学生・卒業生インタビュー

2021/01/08在学生

自分の得意なことを生かして、病気の原因解明に貢献したい

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「応用自然科学科」「応用理工学科」「電子情報工学科」「環境・エネルギー工学科」「地球総合工学科」の5つの学科からなる大阪大学工学部には、めっちゃ個性あふれる多彩な人材が集まっています。
大学での学びやこの学部を選んだ決め手、入学してよかったことなど、平野 花咲さんにお話を伺いました。

物理学系専攻 応用物理学コース
ナノフォトニクス領域 藤田研究室
博士前期課程2年 平野 花咲さん

おしゃれなカフェのような研究室が大のお気に入り!

「広々とした空間と何でも質問できる環境が整っているのが魅力です」と平野さん

阪大工学部に入学する前から、将来は、自分の得意なことを生かして、人の健康に関わる仕事に就きたいと思っていました。1-3年生で物理・生物・化学の基礎を学び、研究室見学をするうちに、物理と生物の技術を組み合わせることで、病気の原因解明に貢献できる研究があることを知り、それこそがまさに自分のやりたいことだと思ってこの研究室を選びました。

研究室は明るく開放的なオープンスペースになっていて、まるでおしゃれなカフェのようです。みんなとご飯を食べたり、気分転換するにも最適な空間で、大のお気に入りです!
もちろん空間だけでなく、先生や先輩に相談しやすい環境が整っているのも魅力です。
研究でわからないことは何でも気軽に相談でき、一緒に実験してもらったり、とても親切にアドバイスをもらえます。

ほかにも、医学部をはじめ、他学部や様々な企業、研究機関と共同研究できる機会があるのも大きな魅力だと感じています。

工学部は女子が少ないからこそ、全員とめっちゃ仲良くなれます

仲良し女子6人で行った温泉旅行での記念撮影。

学部生40人中、女子はたった6人しかいなかったので、全員ととても仲良くなりました。理系の学部はどうしても女の子の人数が少ないので、クラスの雰囲気に馴染めるかなと入学前はちょっと心配でしたが、そこは女子ならではの団結力!?で、一緒に勉強をしたり、城崎温泉や沖縄など、いろんなところへ一緒に遊びに行けて、めっちゃ楽しかったです。

学部生の時は勉強よりも部活に全力投球!?

準硬式野球部の集合写真。写真からも仲の良さが伝わってきます

部活は準硬式野球部のマネージャーをしていました。正直に言うと、学部生の時は勉強よりも部活に力を入れていたような気がします(笑)。もちろん、授業はちゃんと受けてはいましたが、テスト直前になると慌てて同級生と集まって徹夜で勉強したのも良い思い出です。阪大生って聞くと、ガリ勉のイメージがあるかもしれませんが、本当は私みたいな学生が結構いるのではないかなと密かに思っています(笑)。

スケジュールを立てるのが上手くなり、精神的にも鍛えられました

「ラマン散乱顕微鏡を使えばありのままの細胞を生きたまま観察できるんです」と生き生きとした表情で語ってくれた平野さん

学部生の頃は、ミトコンドリアや核などの細胞小器官の相互作用を理解するために、より多くの対象をラマン散乱顕微鏡で同時に観察する手法を開発していました。ラマン散乱顕微鏡は、細胞に光を照射したときに自発的に発生する光を検出しているので、ありのままの細胞を生きたまま観察することができます。最新の顕微鏡を使って今までわからなかった細胞の機能を明らかにすることが、病気の原因を突き止めることにもつながると思うと、とても興味深かったです。

大学院に進学しても、同じような研究をしていますが、大学院1年目は授業が多く、研究に没頭できるのは2年目からです。藤田研究室では基本的にはコアタイム(研究活動に取り組む基本的な時間)はないので、自分がやりたいと思ったら夜中までいることもあるし、今日はどうしてもやる気が出ないという日は早々に引き上げることもあります。教授を含めたグループミーティングが隔週であり、レポートとスライドを使って進捗報告をしています。自己管理が必要な分、学部生の頃に比べると、スケジュールを立てるのが上手くなった気がします。

研究室には留学生が6名いるので、基本的にミーティングは英語で行っています。最初は英語を上手く話せないことが恥ずかしくて、一語一句カンペを用意して話をしていましたが、大切なのは、うまく話すことではなくて、相手に伝えることだと気付いてからは、だんだんとカンペなしでも平気になりました。今は大事な要素だけ事前にメモっておけば、普通に英語で話せるようになりました。学会でも英語で発表した経験がありますが、ミーティングの経験を生かし、質疑応答ではジェスチャーを交えながら乗り切ることができました。英語力も精神的にもずいぶん鍛えられたように思います。

阪大工学部に来れば、やりたいことが必ず見つかる!

就職先は、学校推薦で医療機器メーカーから内定をもらっています。光を使った顕微鏡の技術を活かした製品開発や生体機能に関する基礎研究を行っている会社なので、今の研究が十分生かせるのではないかと考えています。阪大工学部卒の先輩も働かれている職場なので、心強い面もあります。

正直、高校時代には自分が何をやりたいのかがよくわかりませんでしたが、漠然と工学部かなと考える中で、そんな私にぴったりかもと思えたのが、応用自然科学科でした。1年間、生物、物理、化学の基礎を総合的に学んでから自分の専門分野を選べるというところに魅力を感じたのですが、阪大のオープンキャンパスに来た時にはなぜか、ここに自分が通っていそうな気がしていました(笑)。

私自身はやりたいことがわからないまま入学しましたが、授業・部活・研究と経験し、いろんな人と交流するうちに、自分のやりたいことを見つけられました。阪大工学部に来れば自分の知らない世界を知っている人、やりたいことを見つけるきっかけを与えてくれる人に「めっちゃ」たくさん出会えると思います。

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