在学生・卒業生インタビュー

2024/01/29在学生

阪大工学部なら、最先端の設備で海外の有名大学とも共同研究できます!

twitter facebook

「応用自然科学科」「応用理工学科」「電子情報工学科」「環境・エネルギー工学科」「地球総合工学科」の5つの学科からなる大阪大学工学部には、めっちゃ個性あふれる多彩な人材が集まっています。
大学での学びやこの学部を選んだ決め手、入学してよかったことなど、政岡 豪流 さんにお話を伺いました。

電子情報工学科卒業
電気電子情報通信工学専攻 
高エネルギー密度工学領域(兒玉研究室)
博士前期課程2年 政岡 豪流 さん

他学部の学生と大教室で受講する教養科目は新鮮で楽しい

受験のきっかけは、純粋に巨大な設備で実験してみたかったから!と政岡さん

高校生の頃はやりたいことが具体的にあった訳ではありませんが、日本最大のレーザー実験室が阪大のレーザー科学研究所にあると知り、興味が湧きました。体育館のように広い場所にある巨大な設備を使って自分も実験してみたい!と純粋に思ったのが受験のきっかけでした。

阪大工学部の学生は最初の1年間は豊中キャンパスに通います。専門以外の教養科目についてはその1年しか受けられないので、心理学や医学系の授業など、工学以外で興味のある授業を片っぱしから受けて単位を取りました。他学部の学生と大教室で一緒に授業を受けられるのも新鮮で楽しかったです。2年生になると電気電子工学科目と情報通信工学科目のどちらかを選択し、授業も専門性が増し、2年生後期になるとさらに細分化され、電気工学コース、量子情報エレクトロニクスコース、通信工学コース、情報システム工学コースの4つにわかれます。

加藤先生の授業はとてもしんどかったけれど、今は感謝しています

研究棟での実験風景。とても小さく貴重な試料を取り扱うので失敗は許されない!集中力が命です

学部生時代に一番印象に残っているのは加藤先生の電磁理論の授業です。とても熱心な先生で、毎回、授業の後半に「ミニッツペーパー」という小テストがありました。授業終わりに答案用紙を提出するのですが、あまりにも難問すぎて問題の意味を理解できないことがあったり、時間も全然足りなくてあたふたしていました。毎回、必死に考えて提出してはバツと書かれた答案用紙が返却されるという繰り返しで、授業の単位が取れるか不安でしたが、おかげでしっかりと勉強する習慣が身につきました。大学院入試の際にも加藤先生の授業のノートを何度も見返して勉強し、とても役に立ちました。当時はめっちゃしんどかったですが、あとになって良かったなと感謝しています。

学外の研究施設へ行く機会も多く、最先端の設備を使った実験も行えます

阪大内のレーザー科学研究所にある激光XII号での実験(右から2人目が政岡さん)

もともと、レーザーの研究に憧れて阪大工学部に入ったこともあり、研究室はレーザー科学研究所の所長をされている兒玉先生の研究室を選びました。研究内容は色々ありますが、僕は、尾崎典雅先生のご指導のもと、高強度レーザーを物質に照射し、高い圧力、高い温度のもとで物質がどうなるか、X線ラジオグラフィーを使って観察しています。この技術を応用できれば、例えば、天体衝突で惑星と惑星がぶつかった際に内部で何が起きているかを調べることに活用できたり、将来、宇宙現象を証明するひとつのきっかけになるかもしれません。

兒玉研究室では、共同研究などで学外の研究施設で実験する機会がたくさんあります。播磨にある理化学研究所のX線自由電子レーザー施設 SACLA(サクラ)へは年に数回訪問して、最先端の設備を使った実験を行っています。限られた日数のなか、24時間体制で実験を行っているので、実験責任者はもちろん、レーザーを照射する人、データの記録をとる人、試料をつくる人など、たくさんの人手が必要になることから、実験班全員で助け合い、お互いの研究をサポートしています。

海外の有名な大学、研究所とも共同研究しています

海外研究者との共同研究でSACLAで実験中の様子(一番左の背を向けて座っているのが政岡さん)

国内の大学や企業だけでなく、今年度はスタンフォード大学、オックスフォード大学とも共同研究しました。僕たちの研究はすぐに何かに応用でき利益を生み出すようなものではないですが、学生だけではできない、企業も手を出しにくいような研究を海外の有名大学と一緒に取り組めるのは、阪大工学部だからこそだと思います。阪大内の研究所(レーザー科学研究所など)には、学生の教育研究を担当する協力講座があるので、研究の選択肢が広がることも魅力です。

レーザー科学研究所では現在、SENJUレーザーという新しいレーザーの開発に取り組んでいます。近い将来、完成した新しいレーザーを使って研究できるようになっていると思うので、受験生の皆さんの中で少しでもレーザーに興味がある学生がいたら、阪大工学部を強くおすすめします。

全国から集まった様々な価値観を持った友達ができるのも魅力です

1年生の時に参加したまちかね祭。駅伝同好会で焼きそばを出店していました(右が政岡さん)

ほかにも阪大工学部の魅力はたくさんありますが、大学生としてしっかり学習できる環境が整っていることが一番かなと思います。工学部に限らず、1年生のうちにしっかり勉強して単位を取得しておかないといけないので、僕のように親元を離れてはじめて一人暮らしをする学生にとっては、良い「だらけ防止」になります。周りも勉強と遊びの切り替えができる優秀な学生が多いので、自然と時間の使い方が上手になりました。サークルは駅伝同好会に所属していましたが、24時間リレーマラソンが最高に楽しかったです。名前のとおり、一日中誰かにたすきをつないで走り続けていないといけないのですが、無事完走できたことで部員同士の絆も深まって、とても仲良くなれました。阪大には全国から学生が集まり、授業や部活を通じて様々な価値観を持った友達ができるので、きっと楽しいキャンパスライフを送れると思います。

最近の記事