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工学研究科の特色

工学研究科について

工学研究科は、大阪大学の伝統である自由で創造的な研究を行う学風を受けて、高度の専門知識を持つ創造的研究者と先進的技術者の育成を目指し、多くの世界的に優れた研究成果を上げています。

現在、工学研究科は、生物工学、応用化学、物理学系、機械工学、マテリアル生産科学、電気電子情報通信工学、環境エネルギー工学、地球総合工学、ビジネスエンジニアリングの9専攻と6附属教育研究施設で構成されています。

優秀で創造力に富む研究者・技術者を育成するために工学研究科に所属する教員にとどまらず、
産業科学研究所接合科学研究所レーザー科学研究所サイバーメディアセンター超高圧電子顕微鏡センターなど、学内他部局から、また学外からも優れた教員を迎え、熱心な指導と活発な研究活動が行われています。

また、共同研究講座や協働研究所ならびに各専攻を基軸に「産学連携」を積極的に展開し、優れた研究成果やリーダー人材を輩出することで、Open Innovation on Campus together with Industryを実践しています。

さらに、新たな研究教育体制である「テクノアリーナ」では、社会的ニーズや時代の趨勢に応じて機動的・柔軟に対応するため、専攻や専門分野の枠組みを超え、最高水準の国際的研究拠点の育成、分野横断型の新学術分野の創出、産学官連携及び若手研究者の育成を一気通貫に実現することを目指しています。

工学研究科の入学定員は博士前期課程(修士課程)811名、博士後期課程184名で、昭和28年の新制大学院の発足以来、工学修士の学位取得者は33,127名、工学博士の学位取得者は8,069名(うち、課程博士5,106名、論文博士2,963名)となっています(令和4年3月現在)。学部卒業生49,736名(令和4年3月現在)とともに、産官学各界において重要な役割を果たしています。

大学院の標準修学年限は博士前期課程2年、博士後期課程3年ですが、優秀な学生は早期修了することもできますので、奮って大学院に進学して下さい。

大学院のあゆみ

工学研究科は、昭和28年(1953)に新学制による修士課程・博士課程を有する新しい大学院として、旧制度の大学院の果たしてきた使命を更に大きく発展させる高度の教育と研究を行う組織としてスタートを切りました。当初は機械工学、応用化学、醗酵工学、冶金学、造船学、電気工学、精密機械学、応用物理学、通信工学、溶接工学、構築工学からなる11専攻が設置されましたが、科学技術の進歩と社会の要請に呼応して大きい発展を遂げ、平成5年(1993)には22専攻を有する規模の研究科になりました。

これらの専攻の大部分は工学部の各学科との関連で設置されたものですが、科学技術の学際的広がり、先端科学技術にかかわる教育・研究体制の整備、応用指向の技術教育から創造的研究能力・技術開発能力の養成に向けての教育重点の移行など大学院重点化改革の一環として、平成7年(1995)から総合的再編を進めてきました。

平成7年には、応用自然科学系(物質・生命工学、分子化学、物質化学、応用生物工学、精密科学、応用物理学の6専攻群)、平成8年(1996)には電子情報エネルギー系(電子情報エネルギー工学、電気工学、通信工学、電子工学、情報システム工学、原子力工学の6専攻群)、平成9年(1997)には、応用理工学系(知能・機能創成工学、機械物理工学、機械システム工学、電子制御機械工学、マテリアル応用工学、マテリアル科学、生産科学の7専攻群)、平成10年(1998)には、地球総合工学系(地球総合工学、船舶海洋工学、土木工学、建築工学、環境工学の5専攻群)に再編し、大学院重点化が完了しました。

平成16年(2004)には、独立専攻としてビジネスエンジニアリング専攻が設置され、平成17年(2005)には、科学技術の急速な発展や多様化する社会の要求に対応するため、新たな学問領域を創成する目的で23専攻を10専攻に改組再編しました。さらに令和2年(2020)には平成17年(2005)の専攻再編の際に設置した融合型教育研究を対象とした専攻を発展的に解消し、工学の基盤分野を網羅した9専攻に改組され、現在に至っています。

専攻等変遷表(クリックして拡大)