工学部の特色
大阪大学工学部ってどんなところ?
大阪大学工学部ってどんなところだと思いますか?他の大学と何が違うのでしょうか。その大きな特徴は、最先端の研究成果を実際に世の中に役立てる “実学” を重視しているところです。現在、我が国の産業経済界を元気づけるために、大学と企業との連携の必要性が叫ばれていますが、大阪大学工学部では、設立当初から他の大学に先んじて、この”実学”の発展に力を入れていました。そのような気風の中、我が国最初の教官が創った大学発ベンチャーは大阪大学工学部から生まれています。
また、21世紀を迎え、産業の再構築と新たなる創造、また新たなる社会システムの創出が必要な時代を迎えています。知のフロンティアを開拓することがミッションである大学も、従来とは異なる新しいスタイルを模索しなければなりません。大阪大学工学部では、フロンティア研究機構という新しい大学のスタイルを創造するための組織が、我が国の工学部では初めて設立されました。
このように、大阪大学工学部は、常に新しい大学の姿を探求し続ける、最も進化した大学と言えるでしょう。大阪大学工学部は、以下に示す、応用自然科学科、応用理工学科、電子情報工学科、環境・エネルギー工学科、地球総合工学科の5つの学科からなります。
5大学科制の特色
大阪大学工学部の特色というと、まず「5大学科制」があげられるでしょう。工学部へ入学を希望するみなさんは5つの学科から1つを選択して受験することになります。
これらの「大学科」には「学科目」(従来の学科にあたるもの)が1~4科目含まれています。 入学するとまず学科全体に共通する基礎的な講義を受講し、その分野に共通する基礎知識を学びます。その後各学科内の学科目にわかれ(分属といいます)それぞれの学科目ごとに特色のある専門科目を学びます。
従来の小さい学科制では、受験する時点で学科目のレベルで進路を決定しなくてはなりませんでした。すでに明確に自分の進路を見据えている人にとっては非常にわかりやすい方式なのですが、これから専門的な学問を学ぼうというみなさんにこの決定はなかなか大変なことだと思います。
また一部の大学が実施している工学部全体、あるいは1類、2類といった大きな分類で入試を実施する方式では、受験する時点ではおおまかに進路を決めればよいというメリットがあります。しかし、工学には非常に多彩な分野が存在するため、入学後どの分野に進むことになるかが見えにくく、中には自分の進路に不安を持つ人もいるようです。
大阪大学工学部では、5つの学科に分野をわけ、学科ごとに定員枠を設けて入試を実施しています。そのため、入学後に学ぶ工学分野はある程度定まっていますが、具体的にどの学科目を選ぶかは、進学してから実際に授業を受けたり、先輩に意見を聞いたりしながら決めることができるメリットがあります。