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お知らせ 3Dプリンター普及に向けたキックオフミーティングが開かれました

3Dプリンターに代表される3次元積層造形技術(Additive Manufacturing)(以下、AM)の普及を産学官の連携で推進するために立ち上げられた(公社)日本金属学会・産学共創研究会「AM研究会」のキックオフミーティングが、工学研究科で開催されました。
本研究会は、マテリアル生産科学専攻の中野貴由教授(日本金属学会会長)が委員長、前川篤招へい教授(シグマクシスシニアフェロー/前TRAFAM(次世代3D積層造形技術総合開発機構)理事長)が副委員長を務めます。

AMは、3Dデジタルモデルに基づいて三次元構造体を作製する全く新しいモノづくり技術であり、樹脂や金属、セラミックスさらには生体組織への応用も期待されています。AM研究会には、100を超える民間企業・大学・公的機関等が参加しており、産学官や各学会の枠組みを超えたオールジャパンの体制で我が国の製造業の競争力強化を図ることを目指しています。今回、各方面から対面・オンライン両方を合わせ約600人が参加したことからも、多くの人が関心を寄せていることがわかります。

当日は、桑畑進工学研究科長の挨拶でスタートし、中野貴由教授から同研究会の趣旨・概要について説明がありました。

         挨拶をする桑畑工学研究科長                  中野貴由教授/委員長

さらに、田中哲也氏(経済産業省大臣官房審議官)が日本のAMモノづくりへの期待、中野貴由教授から金属AMで可能となる原子・結晶配向制御による高機能化、前川篤招へい教授、森雅彦氏(DMG森精機代表取締役社長)が国内外のAM技術の現状について紹介されました。

田中哲也氏の講演の様子
中野貴由教授の講演の様子

桑畑進工学研究科長の「AM技術はこれから必要なもの。皆さんの力で成長させていただきたい。」との挨拶を体現するように、活発な情報交換が行われました。今後のAMの発展に向けた大きな一歩が阪大工学研究科で踏み出された一日となりました。