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お知らせ 3Dバイオプリントによる食用培養肉製造技術の社会実装を目指すコンソーシアムを設立

 2023年3月29日(水)、センテラスサロンにて行われた記者会見にて、応用化学専攻の松﨑典弥教授の他、参画5者が集い、「培養肉未来創造コンソーシアム」の設立を発表しました。  

センテラスサロンにて・テープカットの様子
コンソーシアムロゴ

工学研究科にて本年2月に開所した「培養肉社会実装共同研究講座」および2019年12月に開所した「大阪大学・島津分析イノベーション協働研究所」が、本コンソーシアムの研究推進拠点となります。

 <これまでのあゆみ>
2021年8月 凸版印刷株式会社とともに
「筋・脂肪・血管という異なる線維組織を3Dプリントで作製し、それらを束ねて統合する技術」について論文を発表

2022年3月 株式会社島津製作所、株式会社シグマクシスとともに
「3Dバイオプリント技術の社会実装」に向けた協業契約を締結    

2023年1月 株式会社島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社、凸版印刷株式会社、株式会社シグマクシスとともに
「3Dプリントによる食用培養肉技術の社会実装」に向けた合意書を調印

2023年2月 伊藤ハム米久ホールディングス株式会社、凸版印刷株式会社とともに
「培養肉社会実装共同研究講座」を開所(設置期間 2023年2月~2026年3月末) 

至 2023年3月29日 同1月に合意書を調印した5者にてコンソーシアム立ち上げ

コンソーシアムでは今後、その活動内容を世界に発信する場として、大阪・関西万博に培養肉自動製造装置を展示し、3Dバイオプリント技術で製造した培養肉を、希望する来場者向けに提供することが検討されています。大阪万博での活動を通じて、環境負荷を低減し世界規模のタンパク質不足を解決する「未来の食」の一つとしての培養肉の在り方を提示し、生活者の理解促進につなげ、環境・食糧問題の解決や、人々の健康増進、未来の食の提案に貢献することが期待されます。

【関連の研究成果】
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