閉じる

お知らせ FDセミナー「自殺防止セミナー」を開催しました

2024年8月27日(火)、新たに発足したレジリエンスサポート&トレーニングセンター(REST=レスト)所属の根岸和政講師による「令和6年度 自殺防止セミナー」を開催しました。 

本セミナーは全3回からなる今年度前期分のFDセミナーの最終分として開催したもので、残暑厳しい中、工学研究科内外の熱心な受講者が会場のセンテラス・サロンに集まりました。

セミナーでは根岸講師から、RESTでの活動を通じた豊富な経験や知識に基づいて、「早期発見が鍵であり、『いつもと様子が違う』と感じたら、声掛けをしてほしい」「『いつもと違う』時の声の掛け方」「(対応者も含めて)孤立無援に陥らないように」等の貴重なアドバイスがありました。 

また、具体的な事例(内容はフィクション)から、受講者が研究室のメンバーや指導教員等に立場を置き換えて、自身がその立場ならばどのように対応すべきかについてのグループディスカッションも行われました。受講者たちは積極的にディスカッションをし、時折メモを取るなど、根岸講師の講義を熱心に聞き入っていました。 

自殺に至ってしまうことに限らず、心の不調などを和らげるには、日ごろからの相談できる環境が欠かせません。工学部・工学研究科では、全構成員の相談窓口である「工学部・工学研究科相談室(カウンセリング・コンサルティングルーム)」を備えており、昨年度は、実人数141名の学生、529回の面談回数、また「レジリエンス・サポートルーム」では、33名の利用者、414名の利用延べ人数という膨大な数の相談者・利用学生を受け入れています。

工学部・工学研究科では「学生の異変に気づいたら、すぐに相談室につなぐ」という意識がREST所属教職員のみならず、教職員全体に根付いていることで、学生本人が気づかない異変にも事前に対処する体制を整えていることが、深刻な事態を未然に防げている要因となっています。

RESTでは後期からも引き続き、セミナーを開催していく予定です。次回は10月中旬以降の開催を予定しております。

<過去の開催>
第1回「より良い人間関係の育み方」
第2回「ハラスメント防止のために」