ビジネスエンジニアリング専攻博士後期課程の久松美佑さんが、2025年3月16日に開催された第45期オセロ名人戦で女流名人となりました。

日本オセロ連盟が主催する3大全国大会（全日本選手権、名人戦、王座戦）のうちのひとつで、唯一、参加資格が設けられておらず、誰でも出場できる大会です。
今年の名人戦は部門別の開催がなく、無級者から有段者まで、老若男女問わず178名のオセラーが一堂に会し、無差別に対局を行いました。

（参考サイト）第45期オセロ名人戦 | 一般社団法人 日本オセロ連盟

＜久松さんからのコメント＞
　大会当日まで入念にオセロの練習を重ねていたこともあり、当日は非常に調子が良く、日本トップレベルの選手とも互角に戦うことができました。7回戦終了時点で5勝2敗となり、女性選手の中でポイントが最も高かったため、無事に女流名人決定戦へ進むことができました。
　決定戦の相手は、私が尊敬してやまない木下六段。何度も世界オセロ選手権に出場され、直近では世界女子チャンピオンを2連覇している、まさにレジェンド的存在です。普段から大変良くしていただいており、オセロ以外の相談にものっていただいたことがあります。前日も夕食をご一緒し、「明日はお互い頑張りましょうね」と声を掛け合ったばかりでした。その二人が女子決勝で対戦することになるとは、「現実は小説より奇なり」とはまさにこのことだと感じました。
　実績では木下六段には到底及ばない私ですが、挑戦者として肩の力を抜いて臨めたことが功を奏したのか、相手のミスをうまく活かすことができ、なんとか勝利を収めることができました。
　2025年の女流名人となることができ、心から嬉しく思っています。世界戦の切符を掴むべく、これからも真剣にオセロに向き合っていきたいです。
　そして、オセロを通じて身につけた集中力や探究心を、本業である磁性材料の研究にも活かせるよう、一層努力を重ねてまいります。