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お知らせ FDセミナー「自殺防止セミナー」を開催しました

令和7年8月29日(金)、センテラスサロンにてFDセミナー「自殺防止セミナー」を開催しました。
このセミナーは、近年、学生など若年層の自殺問題が深刻化する中で、メンタル不調の早期発見、孤立無援感を払拭するための適切な関わり方について学ぶ機会として企画したもので、当日は工学研究科レジリエンスサポート&トレーニングセンターの根岸和政准教授が、「共感の重要性」「早期発見」「危機介入」を軸に進行しました。

参加者は、自殺の危機を感じた時の対処法をゲートキーパーの観点から学び、フィクションの事例を基に、それぞれの事例の関係者の立場に立ってどのように対応すべきかを検討しました。

非常に重いテーマでありながらも、参加者は前向きかつ熱心に説明に聞き入り、最後の質疑応答では予定時間を超過するほどの活発な意見交換が行われました。
根岸准教授からは、自殺リスク軽減のために「対応する者自身も孤立無援に陥らないようにする」「日頃からの挨拶を大切にし、いつもとの違いに気づく」「危機的状況では守秘義務より保護義務を優先する」ことの重要性が強調されました。

セミナー終了にあたり、参加者からは「事案に直面した場合の判断基準を持つことができた」「問題を俯瞰的に捉える視点を得ることができた」といった声が寄せられるなど、非常に有意義な時間となりました。

工学研究科では、今後も構成員の心の健康を守るための取組を積極的に推進してまいります。

大阪大学工学部/工学研究科 レジリエンスサポート&トレーニングセンター