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研究成果 丸山美帆子准教授が「第1回花王Crescent award」 を受賞

工学研究科電気電子情報通信工学専攻/高等共創研究院の丸山美帆子准教授が、「2022年度(研究助成)第1回 花王Crescent award 」を受賞しました。
 本賞は、任期付き雇用の優秀な女性研究者が研究継続できるロールモデルを増やし次世代へと繋ぎ、日本の科学技術研究の振興・発展向上に寄与するとともに、男女共同参画社会の形成を促進し、より良い社会の実現を目的としたプログラムです。今回、丸山美帆子准教授の「尿路結石症、骨リモデリング、血管石灰化など結晶相転移が関わるバイオミネラルの結晶成長機構解明とその制御」の研究が助成の対象となりました。

丸山 美帆子 准教授 (電気電子情報通信工学専攻/森研究室)
顕微鏡で結石を観察すると…とても美しい

骨や歯、尿路結石などは、生物が作る結晶からできています。生物は、結晶と有機物が組み合わさってできる複雑な構造をいともたやすく、素早く作ります。この過程を詳しく調べるのが丸山准教授の研究です。形成過程が分かり、それが制御できるようになれば、骨や歯が破損した際に効果的に治療する方法や、尿路結石・胆石・動脈硬化など「いらない結晶」ができないようにする予防法が確立されるかもしれません。

丸山准教授は2018年にも、「第1回キャタピラーSTEM賞」を受賞されるなど、尿路結石症のプロセスに関する新説を唱えたことにより大きな研究成果を残した女性研究者として、各所で高く評価されています。
今回の記事をきっかけに、この研究に関心を持ってくれる学生が少しでも増えれば嬉しいと話しておられました。

公益法人花王芸術・科学財団 2022年度(研究助成)第1回 花王Crescent award 採択者一覧

電気電子情報通信工学専攻 森勇介研究室

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