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研究成果 森勇介教授が全国発明表彰「未来創造発明奨励賞」を受賞

本発明表彰は、大正8年、科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まり、以来、日本を代表する幾多の研究者・科学者の功績が顕彰されてきました。多大な功績を挙げた発明、考案、又は意匠、あるいは、その優秀性から今後大きな功績を挙げることが期待される発明等が表彰されています。

今回、森勇介教授(電気電子情報通信工学専攻)・吉村政志教授(現:レーザー科学研究所・当時:工学研究科)・西岡志行さん(現:住電半導体材料株式会社 製造部 伊丹結晶生産技術課 主席 当時:工学研究科大学院生)他が受賞した「未来創造発明奨励賞」は、未来の社会を創造するにあたり、実施効果を挙げている、又は今後大きな実施効果を挙げると期待される発明等を対象としています。

応募案件名称:不純物を制御した高効率深紫外光波長変換素子の発明
発明の名称:波長変換光学素子、波長変換光学素子の製造方法、波長変換装置、紫外線レーザ照射装置およびレーザ加工装置

今回の受賞のきっかけをもたらしたCLBO結晶は、森教授自身がまだ研究者の卵として走り始めたばかりのころ、2つの材料を試しに混ぜ合わせたことでできた新材料でした。ここから30年、利用価値のあるものとするため、この結晶の弱点の克服に尽力され、ついにその高品質化に成功しました。森教授はこの研究を通じて、若くして国家プロジェクトの中心に抜擢されたり、多種多様な業界・企業から声を掛けられたりと、大きく躍進されました。
偶然の発見が大きな産業革命を起こす、まさに研究者のドリームストーリーですね。

27年前のCLBO結晶と森教授
現在のCLBO結晶と森教授

このCLBO結晶がつくる紫外線レーザーは、現在の最先端半導体製造プロセスで不可欠な技術として活用され、今後は様々な製造業で計測加工技術の中核として益々利用されることが期待されます。

公益社団法人 発明協会HP

機能性材料開発 CLBO(森勇介研究室)

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