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研究成果 紀ノ岡教授、池松特任准教授、水谷講師が日本PDA製薬学会第二回青山賞受賞

 細胞製造コトづくり拠点メンバーの紀ノ岡教授(生物プロセス工学領域・主幹教授)、池松特任准教授(日立プラントサービス再生医療協働研究所・所長)、水谷講師(テクノアリーナ最先端研究拠点、(兼)日立プラントサービス再生医療協働研究所)が日本PDA製薬学会第2回青山賞を受賞しました。
 青山賞は5年に一度、「日本におけるバリデーションの進展」に寄与された方々に贈呈されます。今回は池松特任准教授の「日本におけるGCTPガイドラインの制定への貢献」の業績が評価されました。

 昨今、医薬品製造における微生物管理は品質保証上で極めて大きな意義がある中、微生物管理において従来の培養法では結果が得られるのに3~14日間を要することから、即日監視や是正等がタイムリーに実施できないことが課題となっています。
 特に医薬品製造企業のもうひとつの新たな製品として再生医療等製品の研究開発が進み、再生医療等製品の製造の微生物管理には必然的に微生物迅速試験法の導入を検討せざるを得ない場合が多いことから、微生物迅速試験法に寄せる期待が高まっています。
 この度の研究は、日本薬局方として国際調和に貢献する文章案の改正・質的向上を目的とし,EP(欧州薬局方)及びUSP(米国薬局方)等の調査と日本薬局方とのギャップ分析を行い,日本薬局方の進歩に資する微生物迅速試験法の考え方と第十九改正へ向けた文章案検討を実施した功績が認められました。

一般社団法人日本PDA製薬学会 青山賞 受賞者(大阪大学 紀ノ岡教授、池松特任准教授、水谷講師、他4名)
2022年11月29日 青山賞授賞式にて 池松特任准教授
2022年11月29日 青山賞授賞式にて 紀ノ岡教授

日本PDA製薬学会第29回年会プログラム

日立プラントサービス再生医療協働研究所

大阪大学大学院工学研究科 生物工学専攻 生物プロセスシステム工学領域 (紀ノ岡研究室)