閉じる

研究成果 桑畑進教授が電気化学会賞(武井賞)を受賞

工学研究科長の桑畑 進(応用化学専攻)です。工学研究科ホームページのトピックスは、工学研究科のアクティビティを広く知って頂くために、研究科内で起きている色々な事を敏感にキャッチし、それを丁寧に取材してアピール度の高い記事にするという形にすべく、昨年度春からこの1年間かけて、より良い形に変えてまいりました。そういう折、私自身が所属している電気化学会から、2023年度電気化学会賞(武井賞)という大変栄誉な賞を授かりました。

今回の受賞について私自身が記事を書くことで、後に続く本学工学研究科の先生方により、さらにこのトピックスを充実させて頂くことを願っています。

 

 電気化学会は、1933年に電気化学協会として創立し、1996年に電気化学会と改称した公益社団法人であり、今年度は創立90周年となります。大会2日目である3月28日、まずは90周年の記念式典が開催され、その後表彰式が行われました。
 受賞の対象となった研究課題は「電気化学的高機能性ナノ材料の創製と計測技術の開発」であり、私自身が研究者となってから常に意識して行ってきた研究課題そのものであります。若い頃には「学会の賞を取るために研究をしているわけでは無い」と恰好つけておりましたが、自ら必死に研究を行っている時期から後継者の育成をする立場に移行しつつあるこの時期に、約4千人の会員を有する学会で毎年1名しか受賞できない賞を授かるという通知を頂いた時は、「若い人の手本となり、しっかり人材育成に奉ぜよ」という戒めを受けたと感じ、気持ちが引き締まる思いでありました。

 という気持ちで迎えた受賞式ではありましたが、学会賞に先立って行われた功績賞の表彰式にて、儀式の本来の形に則って受賞された先生方がうやうやしくお辞儀等をされているのを見ていると、本来持っているイタズラ心にちょいと火が灯り、普通とは少し違うスタイルをやってみたくなりました。ほんの一瞬だったら写真にも証拠が残るまいと、表彰状を受け取って皆さんに一礼をする前にグーポーズをして少し笑いを取りました。思った通り、写真に撮れなかったと皆さんが言うなか、1人の友人は動画を撮っていたので、その瞬間を(低画像ながら)残されてしまいました。最新兵器は侮れませんねぇ(笑)。

 表彰式のあと、受賞記念講演の場を設けて頂きました。若い時に受賞する進歩賞や学術賞等とは違い、受賞研究内容で人からもはや評価される年齢ではないので、大変気楽で楽しく話せました。関西人根性で笑いのネタを各所に仕込んだ講演をやったところ、終了後に近しい友人が「笑いの回数を数えたけど、20回以上だった」とのこと。40分の講演で20回以上なら充分か、とうことで、自己評価は「S」といたしました、という、工学研究科長の自画自賛報告でした。


 

今後も工学研究科ホームページではさまざまなトピックスをお知らせしていく予定です。
桑畑研究科長に続く(自己アピールも含む)記事にもぜひご期待ください!

電気化学会2023年度各賞受賞者のお知らせ