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研究成果 中野貴由教授が市村学術賞 貢献賞を受賞

マテリアル生産科学専攻の中野貴由教授が第55回市村学術賞「貢献賞」を受賞し、2023年4月17日に表彰式が行われました。

受賞内容:理工学視点からの骨基質配向機構解明と金属3DPを用いた骨質医療への展開

詳細はこちら(市村学術賞のページ・研究業績の概要あり)

本賞は、大学ならびに研究機関で行われた研究のうち、学術分野の進展に貢献し、実用化の可能性のある研究に功績のあった技術研究者またはグループに贈呈されるものです。
第55回の受賞は、功績賞2件、貢献賞6件でした。

(中野教授のコメント)
この度は大変栄誉ある賞を受賞することができ大変うれしく存じます。

授賞式は、帝国ホテル東京にて、三笠宮彬子女王のご臨席のもと荘厳に行われました。

対象となる業績は、骨強度が現在使われている骨密度指標よりも、原子レベルでの骨基質配向性(骨質)に強く依存するという発見に端を発し、医歯工連携で基礎研究を進めたのがきっかけです。

20年間の基礎研究の結果、世界初の骨基質配向化を可能とする脊椎スペーサーが臨床応用されたことにより受賞に至りました。分野を超えた多数の共同研究者や大阪大学の様々な方のサポートによる賜物であり、関係各位に御礼申し上げます。

さらに、基礎研究を固める学術へと発展させることは、最終的には臨床応用にもつながることを実感しつつ、こうした骨関連デバイスが患者さんの生活の質向上に貢献できることを願っています。今後は骨密度医療から骨質医療への変革に貢献できるように精進したいと思います。

市村学術賞贈呈式
公益財団法人 市村清新技術財団 2023年4月17日

市村学術賞貢献賞について

中野研究室・中野教授のページ