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研究成果 宮地充子教授が電子情報通信学会業績賞を受賞

電気電子情報通信工学専攻の宮地充子教授が、電子情報通信学会業績賞を受賞しました。
研究テーマ「安全なIoT機器を実現する楕円曲線暗号に関する先駆的研究」

各種IoT 機器の普及に伴い、IoT 機器が収集するばく大なデータの活用によりSociety5.0 の実現が期待されています。しかし、IoT 機器は無人状況で利用されることも多く、各種攻撃により複数の機器のデータも漏えいし、攻撃されたIoT 機器により、健全なIoT 機器のデータも漏えい・改ざんされる危険性があります。
本研究では、公開鍵暗号の一つである楕円曲線暗号において、処理時間及び必要メモリを削減し、更にサイドチャネル攻撃に対して耐性を持つ楕円曲線暗号の設計を実現し、安全なIoT 機器の普及に大いに貢献しました。
この発明手法は現在、ブロックチェーン等で利用されている楕円曲線暗号への応用など、大変重要性の高いものとなっています。

また、宮地教授は楕円曲線暗号の発明技術のみならず、ISO/IEC における数多くの国際規格のエディタを務め、日本のセキュリティ技術の発展に大きく貢献しています。
今回、この先駆的かつ独創的研究に加えて、国際標準化活動にも貢献した功績が評価され、本賞を受賞しました。


電子情報通信学会HP

宮地研究室