研究成果 山野範子准教授がバイオインダストリー奨励賞を受賞しました
生物工学専攻の山野 範子准教授が、バイオインダストリー奨励賞を受賞しました。
「バイオインダストリー奨励賞」は、2017年、(一財)バイオインダストリー協会が30周年を迎えるのを機に、次の30年を見据えて”最先端の研究が世界を創る-バイオテクノロジーの新時代-”をスローガンにスタートし、バイオサイエンス、バイオテクノロジーに関連する応用を指向した研究に携わる有望な若手研究者とその業績を表彰するものです。

この度の受賞は、研究テーマ「抗体医薬品製造に向けたユニークな代謝経路をもつ高増殖CHL-YN細胞の樹立と開発」において、バイオ医薬品製造で中心的な役割を果たすチャイニーズハムスター細胞で、従来使用されてきた卵巣細胞(CHO細胞)の約2倍の増殖速度を有する新たな株化細胞(CHL-YN細胞)を肺細胞から樹立し、組換えタンパク質生産時の代謝動態に関する解析でも多くの成果を挙げている点、生物学的安全性試験をクリアし、国内外の多くの大手製薬企業と実用化を見据えた連携を進めている点が高く評価されたことによります。
今後、当該分野においてさらなる活躍が期待される研究者であるとの選評をいただきました。