研究成果 兼本大輔准教授がデザインガイアにて「優秀ポスター賞」「優秀技術報告賞」を受賞しました
電気電子情報通信工学専攻の兼本大輔准教授が、VLSI設計分野の主要研究会である「デザインガイア2025 ~VLSI設計の新しい大地~」において、2025年の発表内容に対して「優秀ポスター賞」を受賞しました。
また、2024年11月から2025年11月に開催された研究会で発表された技術報告の中から選出される「優秀技術報告賞」も併せて受賞しました。

【優秀ポスター賞(2025年発表)】
兼本大輔,吉本風音,本持翔大,廣瀬哲也
「圧縮センシングによるハードウェア・信号処理融合型省電力無線脳波伝送システム
~ 万博会場における屋外検証:体温・外気温差から得られる僅少エネルギーのみで動作 ~」
研究内容:
大阪・関西万博会場の屋外環境において、体温と外気温(高温)との差から得られる極少電力のみで無線脳波伝送システムが動作することを実証しました。電池を使用しない「超省電力センシング」の新しい可能性を示す成果です。
【優秀技術報告賞(2024年発表)】
兼本大輔,瀧本英智,廣瀬哲也
「圧縮センシングにおける信号類似性の活用 ~ 省電力無線脳波計測回路システム実現に向けた取り組み ~」
研究内容:
脳波信号の時間的類似性に着目することで、高圧縮かつ高精度復元を両立する圧縮センシング手法を新たに提案しました。実験により手法の有効性を確認でき、省電力無線脳波計測の基盤技術となり得る成果を得ました。
これからも「省エネ技術で未来を創る」を合言葉に、IoT・AI社会を支えるため、
半導体集積回路設計、超省電力センシング、信号処理アルゴリズム、システム実証など、
幅広い領域で研究を進めてまいります。
今後とも応援よろしくお願い申し上げます。