バイオ情報計測学講座は2018年4月より活動を開始しました。生物では生体分子(遺伝子、タンパク質、代謝、細胞など)の相互作用ネットワークがシステムとして統合され、生命活動を営んでいます。このシステムを統合する原理を情報科学的観点を援用して解明し、生物の環境適応性、頑健性、進化可能性などの特性を理解することで、その原理を情報技術、ものづくり(バイオプロダクション)、農学、医学へと応用することが期待されています。本講座では先端的な機器分析技術を用いてさまざまな生体分子を計測し、生物のシステムとしての特性を定量的に明らかにすることを目指します。得たデータからシステムの特性を抽出し、さらに計算機、試験管内で生命を組み立て、生命の動作原理を解明することで、有用物質のバイオ生産や新たな医薬品の創出に貢献します。