パナソニックグループの「幸せの、チカラに。」というブランドスローガンのもとで、パナソニックと大阪大学が保有する研究の情報・技術・人材・設備等のポテンシャルを掛け合わせ、社会を変える新しい価値を創造するイノベーションの場を構築するとともに、双方の高度な人材育成と協働研究を推進する。また、交流・協働を通じて、工学、理学、医学、経済学、心理学、など様々な分野の研究を融合させることでシナジー効果を創出し、お互いに高いレベルの研究と人材育成を行う。
本研究所では、データ駆動型社会で必要とされるデジタル化された基盤技術の構築と強化を目的に協働研究を実施しています。基盤技術の一つとなる熟練技術者の経験や勘のデジタル化には、実験やシミュレーションを含めたデータ収集技術と解析技術の習得が必要で、工学研究科の関連研究室や接合科学研究所、サイバーメディアセンターなど付属の研究所と学部横断的な研究開発をすすめています。
大阪大学-コマツの共同研究の拠点として、建設現場、生産工場現場の生産性向上の為、自動・遠隔化、効率化を実現する要素研究に取り組んでいます。ICTの活用に加え、大学ならではの視点・発想を活用し、制御、画像処理、センサ、シミュレーションを含めデータ解析など幅広い領域を、複数の研究室と共同研究を行い、現象の深堀、その要素技術のスピーディな確立を目指しています。
「人」と「空気」のあいだに、いつもダイキン
当協働研究所は、2006年からダイキン工業(株)の化学研究部門が大阪大学内に最初に共同研究講座を設置したことに始まり、これまで多くの研究成果を創出してまいりました。2016年からは、空調部門や他部門も参画し、既存製品やシステムを革新するような基盤技術の創出を目指しています。我々ダイキン工業は今、より快適な住環境と地球環境を創造し続けていくために、そこに生活する人の視点で未来を見つめ、次世代技術への挑戦を加速させています。
当協働研究所では、大阪大学の最先端技術と日本触媒の蓄積技術を融合させ、革新的で競争力のある新規製品・技術の創出に取り組んでいます。
当協働研究所では、本学の協働研究所制度(2011年発足)の中で協働研究所からスタートする初のケースとして、次の100年に向けて持続的な社会の安定・成長に貢献することを使命とし、大阪大学とNTNがCo-creationへの変革を目指し、Open Innovationの下、「組織」と「組織」が共創して研究を企画・遂行しています。NTNの基盤技術を教員が支援して高度化を図る「テクノロジー・プッシュ」のベクトルと、阪大教員の100年先の社会像への取組をNTNが支援し次の社会を見据えた事業検討を図る「ビジョン・ドリブン」のベクトルを当協働研究所にてNext Generation(次世代)に向けて推進する『N型戦略』を基盤として活動しています。
アルバック未来技術協働研究所では真空技術をベースとして、フラットパネルディスプレイや半導体デバイスのための薄膜材料、成膜方法から、医薬品の保存など幅広い分野の基礎技術の研究を行っています。大阪大学の産学連携の枠組みを通じて相互の研究者の人財交流を図り、研究開発ネットワークを構築するとともに、医工学分野における学術の発展、技術課題の解決、および創造力豊かな大学の人財育成への貢献をめざします。
科学技術が社会や我々の生活スタイルを大きく変革していく中で、軽量化車両、超高層建築、エネルギー輸送やロボット共存社会を考え、我々に安全と安心を届けるリサイクル性に優れた鉄鋼材料の無限の能力を追及します。 マルチフィジックスな解析力を開発し、鉄のダイナミックな変形挙動を知ることから、時間軸を考慮した次世代型の材料研究を展開します。マテリアル生産科学系専攻を中心に、さまざまな研究部門との連携が鍵となります。
メタボロミクスは、生命活動により生じる様々な代謝物を網羅的に検出・解析し、生体内の生命現象を包括的に調べる学問であり、疾患予測、創薬支援、食品改良などの複雑系を科学的根拠に基づき解明することに有用です。本研究所ではメタボロミクス分野を中心に大阪大学の様々な先生方と協業を進めています。さらに、2021年度から島津社員を博士課程の学生として派遣する「REACHプロジェクト」を開始し、協業の更なる加速と研究成果の早期社会実装を目指します。
当協働研究所は、理系人材の評価育成を目的として2021年9月に設立した本学初となる文理融合型の協働研究所です。大阪大学とパーソルテンプスタッフ(株)の両者が協働して、人材の職能分析とキャリアの可視化による評価法を構築し、バイオテクノロジー分野にかかわる高度人材育成の実現を目指します。